こんにちは、うさ三郎です。

今日は、裁ちばさみに関するお話をします。

ちょっと長いので、
興味のない方は飛ばしてくださいね。


17年ほど使い込んだ裁ちばさみが、
先日のソーイングを最後に切れなくなりました。

それはもう、命尽きました……
みたいな終わり方。

研ぎに出す間にと、
安い裁ちばさみを購入しましたが、
やはり安かろう悪かろうでダメ。
(楽天のリンクは削除しました。よくないものをオススメしてしまい申し訳ありません。)

やはり研ぎ屋さんにお願いするしかない!
と、地元の研ぎ屋さんに行ってきました。

幸いなことに、通える距離にあった研ぎ屋さん。

対応してくれたのは、
この道云十年であろうと思われる、
貫禄のある職人さん。

親しみを込めていうなれば、
おじいちゃん。

電話でお願いしていた裁ちばさみを見るなり、
「これはー……あかんね。できない」

……なんですって!?

聞くと、
鋳型で作られた裁ちばさみは、
研ぐとすぐに割れてしまうのだそう。

ソーイング初心者を名乗っているだけあって、
その辺りの知識ゼロだった私。

猛省します。

しおしおと裁ちばさみを受け取り、
帰ろうとしたところ、
おじいちゃんが「鋏見てみる?」と。

キョトンとしていると、
箱に入ったたくさんの裁ちばさみを見せてくれました。

理由は聞きませんでしたが、
研ぎ終わった裁ちばさみを大量に持っており、
欲しければ1,000円で譲ってくれると。

せ、千円!?

私が買った鋳物の裁ちばさみでも、
2,500円したのです。

千円は破格すぎます。

「銘柄物は、定価で買うと1万円以上するんやで」
と言いながら、銘柄物の裁ちばさみを千円で譲ってくれました。

試し切りさせてもらったところ、
想像を超えた切れ味の良さ。

あれ、雲切りましたかね?みたいな。

鋳物の裁ちばさみで満足していた私は、
もうそこにはいませんでした。

銘柄物の鋏を手にしたことで、
ソーイング初心者から中級者へとレベルアップした
――新たな剣を手に入れた勇者が、そこにいたのであります!!

私は大喜びでいただきましたが、
おじいちゃんはちょっと寂しそう。

「もう終活やで。永くないから処分していかんと」

そんなこと言わんといてください!
この鋏、また1年半後に研いでください!!

そうお願いしたら、
笑ってくれました。


さて、おじいちゃんが譲ってくれた裁ちばさみ。

調べたところ、
今はもう販売していない銘柄のようです。


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中古品とは思えない、
きれいなお品です。


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「登録商標 宣光」。

なんかすごそう(アホ丸出し)。

おじいちゃんが丁寧に研いだ鋏なだけあって、
噛み合わせに違和感無し。

スルスル動いて、サクサク切れます。

指が触れたら、簡単に切れてしまいそう。

鋏が美しいと、初めて思いました。

これから、私が新たな持ち主として、
死ぬまで大切に使います。






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